ご挨拶

プロジェクト総括挨拶

 わが国は世界でも有数の災害大国であり、これまでに幾度となく甚大な物理的・人的・経済的被害をうけてきました。また、今後も様々な巨大災害の発生が予測されております。中でも、地震調査研究推進本部地震調査委員会の長期評価によれば、首都圏のどこかでマグニチュード(M)7程度の地震が今後30 年以内に発生する確率は70%程度であり、M7の地震がもし首都圏で起きればどうなるかということは、非常に重大な関心事です。

 都市機能、人口が集中する首都圏は、日本の頭脳であり、社会経済活動の中枢です。いつ起きてもおかしくない首都直下地震などの首都圏を中心とした災害リスクを正確に評価するとともに、首都圏が総合的な事業継続能力や対応能力を備えていかなければなりません。被害が出た社会が少しでも早く復旧し、復興に向かうには、経済活動の立て直しも欠かせません。そのためにも、産官学民が力を合わせて首都圏のレジリエンスを高めていく必要があります。

 どんな災害が起き、社会がどう対応するかという、社会科学と理学、工学の研究を、産業界、自治体、学術界、民間、政府機関が一緒に行うところは、まだまだ少ないと思います。『レジリエンスの向上 forR』を実現するために立ち上げたデータ利活用協議会(通称 デ活)をはじめとして、まずは一つずつ成功事例を重ねるところから。3年、5年かけ、将来につながる防災の仕組みを形にしていきたいと思います。

首都圏レジリエンスプロジェクト総括
東京大学地震研究所 教授

平田 直

forR 企業も強くなる 首都圏も強くなる 首都圏を中心としたレジリエンス総合力向上プロジェクト